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気がついたら夏が背中を向けていた。

夏は短くてうるさくて危険な、若者の時代のよう。

この夏はただただ暑さに耐えながら死なない程度に仕事をしていたら終わってしまった。(私の部屋にはエアコンがない)札幌に住んでいた時は貴重な夏を何が何でも楽しむぞといった心意気で、唇を青紫色にしても海水に浸かったり、震えながらテントで眠ったりしていたものですが、東京の夏は距離感が近くて、死んでもいいと思える恋はいいけど四六時中も好きと言われて下手したら相手に殺されるみたいなのはどうにもこうにも。

7月にはドイツ人の女の子が二人うちに滞在していた。二人ともとても明るく優しく、私のぐちゃぐちゃ最低英語も広い心で意図を汲み取ってくれ、英語、日本語、ドイツ語、フランス語(私が勉強中のため教えてもらっていた)が適当ににぎやかに混じり合い、ちらし寿司のような日々だった。

ある日私たちは季節の表現についての話をしていて、日本人は夏を特別に思っているそうだねと言われた。確かに、私たちは季節が変わる時だいたい春が来たとか冬になったとか次の季節について言うけど夏だけは、夏が終わったと表現したがる。と言うと、

スペシャルな物には終わりが必要なんだねと言われた。

そうかもしれない。

短くてうるさくて危険な時間はうっとうしいけど終わるとなると寂しいものです。

Nous sommes allés voir le Grand Bouddha.

Je ne travaille pas beaucoup le dimanche.

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